2005年 12月号

No. 101 

今月のテーマ

「高血圧」

 
  12月に入り、今年ももう最後の月です。食欲の秋が終わり、季節も冬になりました。秋は旬の食べ物が多く、食べてばかりで運動をいつもよりしていなかったのではないでしょうか?運動不足だと、生活習慣病になる危険が高くなります。昔は成人病と言う名前でしたが、現在では子供でも成人病になる可能性が高くなっているので生活習慣病と言う名前に変わっています。今回は、生活習慣病の中でも代表的な「高血圧」についての知識を高めて参りましょう。
 
1.あなたの血圧は大丈夫?

皆さんの血圧は高血圧の数値を超えてないでしょうか?安静にしている時は高血圧の数値を超えていない方も仕事をしたり、家事をしたり、また日常生活のストレスなどでも血圧は上がってしまいます。「少しぐらいなら病院に行かなくても大丈夫だろう。」と気にしない方が多いと思いますが、それは大きな間違いです。「ちりも積もれば山になる!」こうした積み重ねが血管にダメージを与えるのです。
日本の死因の上位を占める心臓病・脳卒中・腎不全、これらの疾患は高血圧が関わっていることが判明しています。つまり死因のトップは、高血圧が招いていると言えるのです。日本高血圧学会によると、日本人の高血圧の数は、およそ3500万人。そのうち、高血圧を自覚して通院したり降圧剤を使っている人は、わずか700万人。
つまり、2800万人も高血圧に気付いていないのです。もし、そのまま放置すれば致命傷があなたを襲います!日常生活の意外な習慣が、命を縮めているのかも知れません。
 
2.高血圧の正体

血圧って何でしょうか?上の血圧(収縮期血圧)とは、心臓からギュッと血液が送り出された時の血管にかかる最も高い圧力の事です。下の血圧(拡張期血圧)とは、送り出された血液が流れきった時に血管にかかる最も低い圧力の事です。高血圧の基準の数値は、上の血圧が140以上、下の血圧が90以上です。では、血圧の数値は何で決まるのかと言うと、心臓から出される血液量と、それを受ける血管の抵抗で決まります。
心拍数が増え、心臓からたくさんの血液が送り出されると、血管にかかる抵抗が大きくなり、血圧は上がります。血管が硬い場合や狭い場合も、より強く圧力を受けるため、血圧は上がります。血圧が上がると何故身体に悪いのかと言うと、血管に負担がかかり、血管の壁に傷がつきやすくなります。そうなると、その傷にコレステロールなどがたまり、血管が狭くなったり硬くなったりして動脈硬化を起こすことになります。動脈硬化が進行して脳で起きると脳卒中に、心臓で起こると心筋梗塞で倒れてしまいます。
 
3.高血圧の対処法

 血圧を下げるには、食生活を見直す事と運動を行う事です。まず食生活は、塩分の摂取を控える事です。1日に摂取する塩分の目安は、10g以下に定められています。ところが、日本人の平均塩分摂取量は、約12gです。日本人は、他の国の人と比べると塩分摂取量が高いです。その原因は調味料にありました。日本人の食卓には、欠かせない醤油です。醤油は小さじ1杯に塩分が1g含まれています。ということは、ラーメンなど塩分の多い食べ物は、それだけで1日の塩分摂取量の大半を占めてしまいます。塩分を取りすぎているかなと思う方は、カリウムを摂取するとナトリウムを体内へ排出するのを促すので、血圧上昇を防ぎます。カリウムは、野菜・果物・魚・いも・大豆などに含まれています。家庭の健康を預かるお母さんは、是非覚えておいて下さい。
次に運動について、高血圧の方が有酸素運動を行う場合は、しんどい負荷で行うのではなく、少し余裕のある負荷で行いましょう。マシントレーニングの際には、グリップは強く握らずになるべく軽く握り、呼吸は絶対に止めないでトレーニングを行いましょう。そうすると運動の効果により、安静時の血圧は下がります。
 
 このように、高血圧は皆さんの意識で予防・改善できます。4人に1人は高血圧の疑いがある1番身近な危険因子です。他人事だと思っていたら大間違いです。まずは運動!運動を行うと高血圧だけではなく、肥満や高脂血症などの危険因子も予防できます。自分のペースで継続して運動を行いましょう。
 

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