2006年 8月号

No. 109 

今月のテーマ

「熱中症」

 8月に入り、季節はもうすっかり夏です。夏が来ると、青少年だけでなく仕事を持った大人まで開放的になります。この季節は休日も多いので、レジャースポーツで積極的に身体を動かせば、日頃のストレスを解消し、体力を強化して健康を増進させることが出来ます。ただし、日本の夏は“高温多湿”で、人体に大きな負担がかかります。急に炎天下で運動をすると身体が暑さに上手く対応しきれず、「熱中症」と呼ばれる様々な障害を引き起こす恐れがあります。そこで今回は、夏に運動を行う際に注意すべき「熱中症」について皆さんと学んで参りましょう。

1.熱中症とは

 人間の身体は外部環境の温度が上昇した時や、体内の熱産生量が増加した時などに、体内にうっ積した熱(うつ熱)を体外に放散するという優れた機能を備えています。体内のうつ熱が上昇してくると、まず表皮付近の血液量を増加させて血液の熱を表皮から放散します。それで不十分な時は発汗機能が働きます。汗が蒸発すると体表から気化熱が奪われて冷却作用が生じ、体温を下げる働きをします。こう言った体温調節機能によって、人体はうつ熱の障害から身を守っているのですが、特に日頃、運動不足気味の人は体温調節機能も低下しがちですので、運動を行う際には必ずウォーミングアップを行って、熱中症を引き起こさないようにして下さい。


2.熱中症の症状

熱中症には、「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」の3種類があります。

【1】
熱痙攣
 高温の環境で激しい運動や仕事をしている時にみられる症状で、汗と共に塩分が排出されて体内の塩分が不足し、激しい筋肉痛と痙攣が起こります。痙攣が発生した場合、コップ1杯(200ml)の水に1.8g程度の食塩を入れて補給し、涼しい場所で安静にして下さい。
【2】
疲労熱
 冷や汗、脱力感、血圧低下、顔面蒼白、失神などのショック症状がみられます。これは、血液循環が悪化して起こるもので、体力が低下した人などによくみられます。重症化すると危険ですので、暑い時にショック症状が現れたらすぐに、コップ1杯(200ml)の水に0.2〜0.4g程度の食塩を入れて補給すると共に、仰向けに寝て頭部を低くし、足を高くして安静にして下さい。
【3】
熱射病

 体温の急激な上昇に人体の放熱機能が追いつかなくなって起こります。意識がもうろうとしてきて、重症化すると昏睡状態に陥り、生命が脅かされます。暑い時に運動や労働をして、体内の熱産生量が急激に増加した時などによくみられます。人体の機能は、体温が39〜40度になると脳の働きが悪くなり、全身の機能も低下しますので、重症化に陥る前に、急いで体温を下げる必要があります。少しでももうろうとしたら、すぐに涼しい場所に身体を移し、冷たい水で濡らしたタオルなどで頭部や全身を冷やし、飲めれば冷たい食塩水を補給して下さい。

3.熱中症の予防策

熱中症を予防するには、まず運動時の気象条件に配慮する必要があります。気温が30度でも、湿度が80%以上あると汗が流れ落ちるようになり、蒸発による冷却作用が十分発揮できなくなり、うつ熱が体外に放散できなくなるので、熱中症を引き起こす危険性が高まります。運動は、できるだけ朝夕の涼しい間に行い、運動の前後は十分休養をとるようにして下さい。過労や二日酔いなどがある時は運動を避け、体調が十分回復してから始めるようにし、水分を十分摂取することが大切です。また、運動前と運動後の体重差が大体2s以内なら水だけでも十分ですが、運動量や発汗量が多くなり、体重がそれ以上減少するような時は水と一緒に多少の塩分を併せて補給する必要があります。
次に、運動時に着用する衣服ですが、肌の露出を少なくし、ゆったりとした風通しの良いもので、汗の蒸発を促す木綿製品などが望まれます。そして、日常生活でも休養や睡眠を十分にとり、体調や体力の維持に努めることが大切です。暑さによる睡眠不足を補うために短時間の昼寝をするのも良いでしょう。食生活では、野菜類や海藻類などをたくさん食べて、ビタミンやミネラル類を十分補給するようにして下さい。また、たんぱく質の補給も大変重要です。たんぱく質は疲労回復に欠かせず、体力を消耗する夏場には積極的に摂取する必要があります。ビタミンやたんぱく質などが豊富に摂取できるウナギを夏の「土用」に好んで食べてきたのも昔の人の優れた知恵と言えましょう。
 
 このように熱中症は、日頃の健康管理や運動を行う時間帯、水分補給などに気を付ける事により防げると言う事がわかりました。ビバは室内ですので、運動を行う時間帯に気を付ける必要がなく運動が出来ますので、日頃からビバへ来て運動不足にならないようにしましょう。まだまだ暑い日が続きますが、熱中症には十分注意して夏のレジャースポーツを楽しんで下さい。
 

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