2006年 10月号

No. 111 

今月のテーマ

「食欲」

 10月に入り、少しずつ気温が下がり秋も深まってまいりました。秋と言えば、食物が美味しい季節です。食事の後に食べ過ぎてしまったと後悔した経験は、誰にでもあると思います。それは、夏の間に減少しがちな食欲が秋になると戻るため、ついつい食べ過ぎてしまうからです。そこで今回は、食べ過ぎてしまうと健康障害の原因になり得る「食欲」について皆さんと学んで参りましょう。
 

1.食欲とは

 食欲とは、食物を食べたいという欲求のことを言います。人間は視覚、嗅覚、聴覚など、あらゆる感覚を駆使して食欲を増進させます。食欲は脳の食欲中枢を中心に調節されており、このセンサーが血液中の糖やホルモン、その他の変動に応じて空腹感や満腹感を感知し、節食行動(食物の摂取を調節すること)をしています。


2.食欲の仕組み

食欲をコントロールしているのは、満腹を感じる満腹中枢と空腹を感じる節食中枢です。この2つの中枢のバランスによって、食欲が調節されていると考えられています。満腹と空腹については以下の通りです。
 
【1】 満腹
   食事で体内にエネルギーが補給されると血糖値が上昇し、血液中のブドウ糖の濃度が上がります。この情報を受けて、中枢からエネルギーの摂取は十分であるということが脳から身体に伝わり、私たちは満腹感を得ます。しかし、血糖値の情報は食事を始めてから20分程かかるので、この間に必要以上に食べてしまいますと、満腹中枢から満腹感の信号が出される前に多量のエネルギーを摂取することになってしまいます。
 
【2】 空腹
   空腹になるというのは、単に胃が空になった状態を言うのではなく、様々な活動により体内のエネルギーが消費されると血糖値が低下し、身体に蓄えていた脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとします。この脂肪を分解するときに出来るのが遊離脂肪酸です。遊離脂肪酸が血液中に増加してくると、この情報が摂食中枢に送られ空腹感となって、エネルギーの補給を促します。
 

3.食欲防止法

空腹をしのぐ為に水分を摂ったり、間食をしたり、我慢をしたりと人それぞれだと思います。我慢するのが良い方法だと思われがちですが、実は食事の時間まで我慢するのが一番食欲を助長しています。
食欲を防止するポイントは血糖値にあります。血糖値が下がるために空腹になりますので、食事の前に血糖値を上げるものを食べておくのが、実は食欲を防ぐ一番の方法なのです。血糖値を上げる物は、グルコースが含まれている糖質です。例えば、あめ玉やビターチョコレートなどは、少量で短時間に血糖値が上がります。血糖値が上がれば、脳が空腹のサインを送らなくなり、その後食事をしても通常より早い段階で満腹感が得られ、食欲を防ぐことができます。空腹で急に甘いものを食べたら太ってしまうのではないかと感じる方もいらっしゃると思います。それは、量の問題であって、あめ玉やチョコレートの1かけや2かけは60〜70kcal程度ですので、グルコースが含まれている糖質を摂取したほうが、摂取エネルギーを抑えられるという訳です。
 
 このように食欲は、食事の前に空腹を感じる時には、血糖値を上げるグルコースが含まれている糖質(あめ玉やビターチョコレート)を摂取することにより防げると言う事がわかりました。また、ストレスが溜まっている場合も食欲は増進しますので、その場合は適度な運動をし、ストレス発散を心掛けましょう。秋はついつい食べ過ぎてしまい、夏に比べて体形が崩れてしまう季節です。秋は食欲の秋でもありますが、スポーツの秋でもあります。体形が崩れてしまう前にビバで運動をして頂き、健康な身体を保って下さい。
 
 

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