2007年 8月号

No. 121 

今月のテーマ

「体力」

8月に入り、梅雨も明けて暑さも増し、いよいよ夏本番です。

夏は暑いから体力がなくなるとか、体力づくりが必要だといった言葉が使われますが、その体力とはどのようなことなのでしょうか。

そこで今回は、私たちが生活するうえで必要不可欠な「体力」について、皆さんと学んで参りましょう。

 
1.体力とは

体力という言葉のとらえ方は人によりさまざまですが、体力という言葉を字句の上から解釈すれば、「体」はからだで、「力」は能力の意味です。「力」には力が強いというように、筋力を意味する場合もありますが、この場合は「学力」や「記憶力」などのように、能力の意味なのです。

体力が発揮されるのは、人間の活動時であり、じっとしていたのでは体力差はわかりません。このことから、体力は人間活動の身体的根拠となるもので、体力は人間活動の基礎となる身体的能力と定義されていますが、性、年齢、職業、生活内容などによって、各人に必要とする体力は異なってきます。

また、体力は身体的能力である行動体力と健康を維持する能力である防衛体力の2つに分けられています。


 
2.行動体力
行動体力とは競技の記録や労働力などの原動力となる身体的能力と定義されています。多くの場合、体力と言えばこのような身体的能力である行動体力を連想されます。主に、行動体力は行動を起こす能力、行動を持続する能力、行動を調整する能力の3つに区分できます。これらの詳しい内容は以下の通りです。

1、行動を起こす能力【筋力、瞬発力】
行動を起こすのは、筋の収縮によって行われます。筋の収縮が強ければ、それだけ行動体力が高まります。これを筋力と呼び、これに対して物を投げたり、高く跳んだりする動的な運動によって、瞬間的に大きな仕事をする能力を瞬発力と呼びます。

2、行動を持続する能力【持続力(筋持久力、全身持久力)】
疲労しないで、いつまでも行動を持続できる能力を持久力と呼びます。持久力はさらに、筋持久力と全身持久力に区分することができ、筋持久力は、重い荷物を長い間保持することができることです。一方、全身持久力とは、走る、自転車、水泳など全身的な運動を数十分ないし数時間に渡って速いスピードで持続できる能力です。

3、行動を調整する能力【調整力(平衡性、巧緻性、敏捷性)、柔軟性】

行動を調整する能力の主役となるのは、中枢神経の働きです。調整力には、平衡性、巧緻性、敏捷性などが含まれます。
平衡性は、視覚、平衡感覚、筋感覚などから反射的または随意的に身体のバランスをとる能力で、スキー、スケート、体操などは特にこの能力が必要です。
巧緻性は、動作を巧みに行うことができる能力で、あらゆるスポーツで、この能力が大切になります。
敏捷性は、機敏に動作を行うことができる能力です。柔軟性すなわち関節の可動性は、動作を滑らかにするうえで役立ちます。

3.防衛体力

 

体力のもう一つの分類である防衛体力とは、体力を人間と環境の関係から考え、環境の変化に対して健康を維持する能力のことです。防衛体力はストレス別に区分でき、以下の通りです。

1、物理化学的ストレスに対する能力【気温、気湿、気圧、加速度、化学物質など】
物理化学的ストレスに対する能力には個人差が生じます。例えば、暑さに弱い人、寒さに弱い人、乗り物に弱い人などがあげられます。

2、生物的ストレスに対する能力【細菌、ウィルス、寄生虫など】
細菌やウィルスなどの感染が考えられ、免疫力に個人差があります。例えば、インフルエンザの流行時においても、誰もが羅患するとは限りません。一般に老人や幼児は、このストレスに対する能力が弱いと言われています。

3、生理的ストレスに対する能力【空腹、口渇、不眠、疲労など】
徹夜のできる人とできない人、疲労しやすい人としにくい人など、生理的ストレスにも個人差がみられます。

4、精神的ストレスに対する能力【不快、苦悩、悲哀、恐怖など】
社会構造が複雑化し、人間関係が多様化するにつれて、次第に重要になりつつある能力です。


このように、体力は行動体力と防衛体力の2つに分別することができ、行動体力は身体的能力、防衛体力は健康を維持する能力のことだということがわかりました。
この2つの体力を高めるためには、習慣的に運動を行うことが良いとされており、運動習慣のある人は免疫機能が高まるために病気になりにくく、動脈硬化など老化の現れといえる病気を予防できることが分かっています。

このことから、運動を行うことによって行動体力を向上させることはもちろん、さらに免疫力を高めることができるので防衛体力も向上させることができます。体力を高めるために、ビバへ来て運動習慣を身に付けましょう。

 

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