2008年 7月号

No. 132 

今月のテーマ

「日焼け」

7月に入り、太陽の日差しがまぶしく暑さも増してきました。小麦色に焼けた肌は健康的に見えますが、日焼けそのものは身体に有害な場合もあります。太陽光線に含まれる紫外線は、しみ、そばかす、皮膚がんなどの様々な影響があり、一年のうちでも特に春から秋にかけては紫外線量が多くなる季節です。そこで今回は、紫外線量が多くなる季節に気を付けなければいけない「日焼け」について皆さんと学んで参りましょう。

 
1.日焼けとは

紫外線は3種類あります。それは、オゾンなどの大気層で吸収されて地表に到達しない「UV−C」、一部が地表に到達して皮膚や目に有害な「UV−B」、長時間浴びると健康への影響が心配される「UV−A」です。紫外線には体内のビタミンDをつくる働きがあるため、日光浴が身体に良いとされていた時代もありましたが、最近では1日15分間日光にあたれば、必要なビタミンDは生成できると言われています。
さらに、近年は大気中に排出されたフロンにより、上空の成層圏にあるオゾン層が破壊されつつあります。そのため、有害な紫外線が地上に到達し、皮膚がんの発生など健康への様々な影響が懸念されています。

また、紫外線による日焼けには、肌が赤くなる「サンバーン」と肌の色が黒くなる「サンタン」の2種類があります。サンバーンは波長の短いUV−Bによって引き起こされます。紫外線によって皮膚に化学物質が生成されるため、血管が拡張してしまう現象です。
また、サンタンをもたらすのは波長の長いUV−Aで、色素細胞がメラニン色素を合成し、皮膚の色をだんだんと褐色に変えます。これは、皮膚の細胞の遺伝子を紫外線から守るための作用で、通常は日光に当たって8〜24時間でサンバーンがピークとなり、2〜3日後にサンバーンが消失するとサンタンが起こります。ただし中にはほとんどサンバーンが見られない人や、サンタンが起こらない人もいます。


2.日焼けによるダメージ

日焼けによる肌へのダメージは少なくありません。サンバーン状態がひどくなると、水ぶくれやむくみが起こり、時には痛みやほてりを伴う場合もあります。慢性的に紫外線を浴びた場合は、一部の色素細胞がメラニンを合成し続けるようになり、やがてしみとなってしまいます。さらに、この状態が続くと皮膚の弾力性が失われ、しわができます。そして、最も心配なのが皮膚がんです。皮膚の基底細胞にある遺伝子は、UV−Bによって一度傷つけられても再び修復されますが、修復過程で異常が起こることがあり、その異常が突然変異となった細胞が、やがてがんに発展してしまいます。また、がんには至らなくても悪性のホクロや日光角化症という皮膚症状があらわれる場合もあります。


3.日焼けの予防策

日焼けを予防するためには、午前10時から午後2時の最も日差しの強い時間は、直射日光にあたらないようにしましょう。日中の外出の際は、なるべく帽子や日傘、サングラスを使うようにし、衣服は濃い色の長袖が良いです。日焼け止めクリームは、分量や有効時間を守り、時間ごとに塗り変えることが大切です。戸外のレジャーなどの際は、日焼け止め効果を表すSPF表示の高いものを選んで下さい。また、日焼けをした場合は以下のような処置を行うように心掛けましょう。

 

(1)冷たい水で湿らせたタオルを当てたり、氷で冷やしたりしましょう。全身に日焼けをしたときは、水風呂に浸かるのも良いです。

(2)水泡ができたら清潔なガーゼで保護し、皮膚科で治療をしてもらいましょう。

(3)頭痛や発熱が発生した場合、日の当たらない涼しい場所で休養をして下さい。

(4)ひどい日焼けのあとに化粧品を塗ると、症状が悪化する場合があります。当分は口紅などのポイントメークにしましょう。

(5)乱暴に衣服の着脱をすると皮膚がこすれてしまいます。

(6)熱いお風呂は皮膚に刺激を与えますので、ぬるめのお湯に浸かりましょう。

(7)日焼け後は、できるだけ日光を避けることが大切です。当分は日陰でゆっくりと身体を休ませるようにしましょう。

 

このように、日焼けは重い皮膚症状が現れる場合もあります。紫外線を恐れるあまり全く日に当たらないというのも問題ですが、旅行やレジャーを楽しむ場合は対策をするようにしましょう。標高の高い山は特に紫外線が強いので、他の地域と比べると警戒が必要です。また、海やプールでは水の反射により、身体に浴びる紫外線量が激増します。水中でも紫外線は届きますので注意をし、夏のレジャーを楽しんで下さい。

 

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