2008年 10月号

No. 135 

今月のテーマ

「プロテイン」

10月に入り、秋も深まってもみじの葉も色づいて参りました。秋と言えば、いろいろありますが、やはりスポーツの秋ですね。皆さんはトレーニング後にプロテインを飲まれますか?プロテインを飲めばすぐに筋肉が付くというイメージは無いでしょうか?そこで今回は、トレーニング後に飲むことの多い「プロテイン」について皆さんと学んで参りましょう。

 
1.プロテインとは

プロテインを日本語に訳すと、タンパク質という意味になります。タンパク質というのは3大栄養素の1つで肉や魚、大豆などにも含まれています。プロテインは食品の一種で牛乳や卵、大豆などの食品を原料として作られ、加工食品や栄養補助食品という部類に入ります。タンパク質は水分に次いで多い人間の身体を作っている成分です。筋肉はもちろんですが、皮膚や爪、髪の毛、内臓など身体の重要な組織を作るための主な材料で、肉類などにもたくさん含まれています。高タンパクな食品は脂肪分も一緒に含んでいる事が多いのでタンパク質を補給しようと肉類をたくさん食べていると、脂肪の摂り過ぎで肥満になる可能性もあります。

しかし、プロテインは高タンパクでありながら、含まれる脂肪分はごくわずかなので、必要なタンパク質を効率よく補給できます。一般的にタンパク質は消化して吸収されるまでに時間がかかります。肉類などは、胃で消化されて腸に送られるまでに4時間近くかかることもあるそうです。しかしプロテインは、あらかじめ消化・吸収しやすい状態に調製されているので胃腸への負担が小さい上に、短時間で身体の組織に栄養が届きます。また、運動の直後に食事をしても、栄養が吸収されるまでにはある程度の時間がかかりますが、吸収の早いプロテインなら、運動によってダメージを受けた筋肉に素早く栄養が補給されるので、能力アップのためには非常に効果的です。

2.プロテインの効果

プロテインは食品の一種ですので、プロテインを飲めば急激に筋肉が付くという事はありません。吸収がスムーズで、手軽に質の良いタンパク質を補給できるという長所はあるのですが、筋肉を付ける魔法の粉でもなければ筋肉増強剤でもありません。極端な言い方をすればプロテインを飲む事は、肉や魚、卵などを食べてタンパク質を補給していることと同じです。

栄養面をサポートしてくれる事で、スポーツやトレーニング、ダイエットの為の運動などの努力を無駄にしないものです。逆に飲むのを止めたからといって普通の食事でタンパク質を十分に補給できていれば、筋力が落ちてしまうという事もありません。タンパク質は消化に時間がかかり、消化・吸収しづらい栄養素なので、人によっては、無理にタンパク質が含まれる食品をたくさん食べるよりも、プロテインを摂ることでスムーズな栄養補給が可能になり、能力を伸ばしやすくなります。


3.プロテインの注意点

筋肉はタンパク質で出来ていますが、プロテインが身体の中に入ってもすぐにそのタンパク質から筋肉が作られる訳ではありません。プロテイン(タンパク質)はアミノ酸の状態になってから、筋肉を作るための材料として使われるのです。つまり、プロテインは

(1)飲む
(2)消化器官で消化・分解される
(3)血液の中に入る
(4)筋肉まで届く
(5)合成に利用される、というステップを踏んで筋肉になります。

 

プロテインの主成分であるタンパク質は確かに筋肉を中心とする重要な組織の材料になりますが、タンパク質をたくさん摂ってさえいれば健康で強い身体を作れるのかというと、そういう訳ではありません。タンパク質以外に必要な栄養素(糖質・脂質・ビタミン・ミネラル)も補給しなければいけません。
また、プロテインの使い方に関する事ですが、いくら質の良いタンパク質だからといっても摂りすぎや依存(プロテインに頼りきりになってしまうこと)にはやはりマイナスの影響があります。タンパク質の適正量を超えて摂りすぎていると尿道結石などの病気になる確立が上がるとも言われています。そして、余分なエネルギーは肥満の原因にもなってしまいます。このように、便利なプロテインにも欠点はあるので、特徴を把握して正しく使いましょう。

 
このように、プロテインは質の良いタンパク質を効率よく素早く補給できますが、プロテインは食品の一種ですので、栄養バランスのとれた食事と合わせて運動直後にはプロテインの補給をお薦めいたします。今は、プロテインの種類も豊富にあり、筋力増強や体脂肪減少、シェイプアップなどの効果が期待できるものもありますが、プロテインに頼り過ぎないようにし、適正量を守って使用するようにしてください。
 

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